頬を撫でる空気が少し冷たい。 風が髪を靡かせて。 なんやろ。 最近いい事ばっかり。 学校も楽しく感じて。 昔の自分が帰ってきて。 傍に龍もいる。 「たまには寄り道いいっすかー?」 「うん」 家とは違う方向にバイクは曲がる。 空はすっかり暗くなり、星が瞬いて。 世界が綺麗に見えるのは気のせいじゃない。 「どこ行くんー?」 「どこ行きましょかー」 「決めてないんかい」 私はもう一人は嫌。 一人がどんなだったなんて、覚えていない。 忘れた、そんなの。 .