後ろからガッチリ抱き締められ、思わず目を見開く。
目の前の二人は呆れた目で見ているけど。
てか酔うの早くない?
まだ倉庫着いて二十分ぐらいやで?
「ちょ、龍」
「英寿さん、こういう訳なんですみませんねーっ」
「お前喧嘩売ってるつもりか」
「売ってると思います?」
「売られても買わんわ、面倒臭い」
「おっ、英寿大人ーっ」
わ、忘れてた。
この二人仲悪いんやった。
しかも原因うちらしいし。
え、また殴り合い?
「ゆいを幸せにしたれよ、馬鹿犬」
けど返ってきた言葉は想像とは違うくて。
龍は安心感のある笑みを零す。
雄大くんも笑っていて。
「英寿、くん」
私は何故か泣きそうになった。
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