再びバイクに跨り、ゆっくりと進んで行く。
風が冷たくて、息が白い。
「もう少しで着きますからね」
「ん」
「…なんかゆいさん変っすね」
「何が」
「俺の事無視しーひんし、口調が違う」
口調?
いやいや、一緒やから。
「前はお前やったのに、あんたって言ってますもん」
雲は空に掛からない。
星が更に輝きを増す。
さっきから私おかしい。
周りの人を拒否らない。
アルバムを見たから?
周りを見る目が変わったから?
記憶を戻したい、って思う自分がいる。
白咲と向かう行く先々に何かヒントがある気がして堪らない。
「…本間やね」
後少し、何かで思い出せそう。
分からないけど、そんな気がする。
やっぱりおかしい。
けど、どうしようも出来ない。
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