いつの間にか授業は終わっていた。
本当なら今は昼休み。
グラウンドを囲むように皆、私達を見る。
けど私と紫織はそれどころじゃない。
「ちょっ…!!!」
「入学式!!!あたし最初ゆいに無視された!!!」
「落ち着けって…!!!」
「文化祭は二人でキャバ嬢の格好したやんな?!」
紫織は私を地面に倒したまま、暴れる。
私はそれを避けるので精一杯。
本当なら殴って終われる。
けど、それは何故か出来ない。
てか力強っ!!!
なにこの子!!!
「誕生日は一緒に祝ったし!!!ゆいが総長なった時あたし感動した!!!」
「分かったから、」
「修学旅行も一緒にお揃いのストラップ買ったやろ!!!」
「覚えてないって!!!」
「思い出させてんの!!!」
お互い、髪も体も砂まみれ。
周りのギャラリーも沢山増えていく。
哀しい言葉が、涙が。
私の胸に痛いぐらいに伝わった瞬間だった。
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