ボコッと軽く、鈍い音。
グラウンドに響き渡るのは、その音で。
「???」
予想しなかった展開に、思わず転けてしまった。
ついでにジャージも砂まみれになって。
紫織は立ったまま、私を見下ろす。
私は上半身を起こし、少し赤くなった頬に手を当てた。
「み、水嶋さん…ヤバいって」
「あたしはっ!!!ゆいに拒否されても辛くないもん!!!」
「……………」
「ただ、ゆいの中から存在が消えたのが辛いの!!!」
ボタボタと流れる涙は地面に染み込んで行く。
化粧は崩れ、それでも紫織は必死に言葉を繋げる。
「でもなっ!!!そうさせたんはっ…あたし等やから!!!」
「しお、」
「ゆいを責めることは出来ひん…!!!けど!!!」
胸倉を掴まれ、何度も揺さぶられる。
まるで何かが、
「思い出してよゆい!!!そうしなどうにも出来ひんやんか!!!」
壊れたみたいに。
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