白虎連合Ⅳ





「もういい」






今更思う、なんでコイツに相談したんやろ。

一人でいいって、さっき思ったばっかりやないか。







「俺も早く記憶戻して欲しいなー」







歩き出し、背後から聞こえた声。

拳を握り、我慢した。




うるさい。

うちかてイライラしとんねん。





ドアノブに手を掛け、扉を開く。

一歩踏み出した時に、また声が聞こえた。








「だってゆいちゃん、泣きそうな顔してんで」








目を見開き、一瞬立ち止まる。

けど下唇を噛んで階段を下りた。








「…有り得へん」









カンカンカン、と階段を降りて廊下を歩く。

窓ガラスに映る自分を見ないように、下を見ながら。






泣きそう、なんて嘘や。

ガラスを見ないのは、ただの気まぐれ。







認めなくない、なんて思ってない。










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