笑う、なんて出来ないから無表情のまま。
風が再び大きく吹く。
一緒驚いた顔をした悠介は直ぐに笑って。
「なんで俺に聞くん?」
「…分からん」
「水嶋とか白咲、和泉さん達に聞いた方がよくない?」
「聞きたないからお前に聞いてんねん」
「うわ、その口調久しぶりっ」
あはは、と笑い声が屋上に響く。
その笑いの意味が分からず、思わず鞄を強く握った。
他の人に聞いてもいい。
けど、それをしたら何か壊れそうで。
特に白咲と、紫織はかなり拒否してしまう。
「―…さっさと答えろや!!!」
「うおっ!!!危なっ!!!」
結局キレて鞄を悠介に向けて投げつける。
でも軽々と避けられてしまった。
って、は?
避けられた?
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