「……?」
振り向き、そこには明るい髪の男。
段々と近付き、私の隣に腰掛けタバコに火をつけて。
「……………」
場所を譲る気持ちはないけど。
誰かと一緒にいるなんて御免。
鞄を持って歩き出す。
視線を感じるけど、そんなものは無視。
「あーそっか、記憶喪失やっけ?」
「……………」
「ほな俺の事も覚えてない?悠介やけどっ」
「知らん」
「寿の知り合いで、水嶋の連れ」
寿?
足を止め、振り返る。
そして再び歩き出し悠介の目の前で立ち止まった。
何故こんな事を聞くのか分からない。
でも、一番分からないのは。
「前のうちってどんなんやった?」
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