着崩した制服。 薄い茶髪にブラウンのカラコン。 ん? どっかで見たような。 「あー、ゆいちゃん発見」 「はい?」 校長の隣に立つ男の子は上から私に向かって指を指す。 それに合わせるかのように、全校生徒は私を見て。 って、え? うち? 「ゆい、知り合いっ?」 「さ、さぁ?」 慌てる紫織と、混乱する私。 すると男の子はスタッ、とその場から降りて近付いてくる。 生徒は道を空けて男の子が向かう先は、 「久しぶりー、ゆい」 私。 .