直ぐに顔を上げて睨むけれど、そんなの全然効いてくれない。
それどころか鼻で笑われるし。
「そんな睨んでも駄目っすよー」
「……………」
「記憶戻す前のゆいさんじゃなかったら効きませーんっ」
「こんの…!!!」
着崩した制服に、金髪の髪。
それと黒のマフラー。
そのマフラーを巻いたまま、垂れ下がった所を手でブンブン振り回して。
って絶対馬鹿にしとるな、コイツ。
「もういい、お前出てけ」
「出て行く理由を三文字以内に述べて下さい」
「さっきの見てたんやろ?紫織を追いかけたら?」
「ブー、文字数オーバー」
「……………」
なんかさっきと違うイラつきが増えて来るんやけど。
絶対からかわれてるんやけど。
再び睨み、枕を掴む。
顔面にぶつけてやろう、そう思った時だった。
「ゆいさんの傍には俺がいますよ」
.

