開いたままの扉。
そこから入ってきた男は、そのまま苦笑いを浮かべる。
誰か分かってる。
でも顔を上げなかった。
「別に」
「別にって…あーあ、床えらいことなってますやん」
「…………」
「ちょっ、しかも裸足!!!歩いちゃダメっすよ!!!」
「ぅわっ…!!!離せやボケ!!!」
一瞬、本当に一瞬。
気が付けば私の体は宙に浮いていて。
背中と膝の裏に白咲の腕。
所謂、お姫様抱っこ。
「暴れないで下さいって!!!」
「触るな触れるな変態この野郎!!!」
「あーもう投げますからね!!!」
「は?…ぎゃん!!!」
結局本当にベッドに投げられて。
受け身を取れなかった為、顔から突っ込んでしまった。
「お前…!!!」
「俺悪くないですもーん、暴れるゆいさんが悪いんじゃないんすかー?」
何コイツ。
何コイツ!!!!
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