空気が止まる。
いや、私が止まっているだけ。
「その後す…すぐに蓮くんが来て、ゆいを総長って認められないって言ってしまって」
「………………」
「あたし達は何も聞いてあげられなかった…誰一人」
「ははっ、」
「それでゆいは走って何処かへ行って、」
事故した。
以前の私に問う。
そんなに白虎連合が大事やったんけ?
何を聞いて欲しかったか知らんけど。
車を避けたくないぐらい辛かったんけ?
頭が痛い。
「………け」
「ゆいさん?」
「出てけ!!!」
自分から聞いたくせに。
出てけ、なんて我が儘。
紫織の泣き顔を見たくない。
過去を思い出したくない。
その二つの理由で。
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