「ゆいちゃん、頭抱えて何してるん?」


「あぁ、おはよ」


「おはよー、てか顔赤っ!!!」


「ゆいは今なー、」


「こ、こら!!!」






体育館の真ん中で紫織の口を必死に抑えて。

悠介は頭を傾げている。



周りの生徒達は私達から意図的に離れていってるけど。

暴れてるんちゃうからね!!!






「始業式始めんぞー!!!お前ら並べ!!!」


「ふがっ!!!ゆ、ゆい離し、」


「あ、ごめん」







紫織の口から手を離し、クラス順に並ぶ。

ちゃんと並ぶ生徒は少ないので、紫織と悠介と固まりながらまた喋って。



てかやっぱりうちらの周り人少なっ。







「白咲ー!!!橘!!!ちゃんと並べ!!!そしてタバコ吸うな!!!」


「あー?」


「うっさいぞハゲ、ゆいさーんっ!!!」


「華風ー!!!お前から注意してくれ!!!」


「お疲れ」







体育館の壁側を陣取り、我が舎弟と隊員達は怒られ中。

龍は私に気付いたのか手を振ってきて。

私も手を振り返した。



自称一番怖い先生は頼ってくるし。






やっぱり関西一の族には勝てへんわな。








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