手術室の扉を思いっきり叩く。
それでも、扉は開かない。
たった一枚向こう側にいるのに。
「龍!!!落ち着け!!!」
「ゆいさん!!!俺っ…!!!」
「龍!!!」
「ゆいさん!!!聞こえてますか?!ゆいさん!!!」
ゆいさん、アホな俺も本当の俺なんです。
けど冷めた俺も、本当の俺なんです。
俺は人一倍弱い人間ですから。
ゆいさんに嫌われたと思って、怖くて怖くて仕方なかったんです。
これからはちゃんと話を聞きます。
もう華風さん、なんてよそよそしい名前で呼びません。
遅い、って怒られてもいいです。
何発殴られてもいいです。
「龍!!!いい加減にしろ!!!」
「離せや!!!ゆいさん…!!!」
だからここを開けて下さい。
お願いします。
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