未だに目の前の扉は開かない。
赤いランプも着いたままで。
情けない俺の声が響く。
声も若干震えて。
「ほら、総長と副総長やし付き合えへんやん?」
「……………」
「やし卒業してから付き合おうとしてたと思う」
「ゆい、さ」
「付き合いたいけど付き合えへんから悩んでたらしいで、寿曰わく」
「じゃあ、」
『龍!!!聞いてってば!!!』
ゆいさんが言おうとしたのって、その事?
俺の為に悩んでくれて。
それやのに俺は最後まで聞かへんかった。
だだ、ゆいさんの事を。
『華風さん』
って、呼んでた。
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