花火が終わると、沢山の人が帰っていく。
お陰で道は歩きやすく、ぶつかる心配もない。
まぁヤンキーだらけになってるけどね。
「俺イカゲソ食べよっかなーっ」
「さっき食べたやん」
「あれ意外と旨かったんすよ!!!」
楽しそうに夜店を探す龍の隣を歩いて。
私も笑いながら歩いていた。
イカゲソの店員に頼んでいる龍。
その背中を見ているときに、ふとある事を思い出した。
あれ?
うちさっき英寿の事どう思ってる?って質問したやんな?
でも龍の答えは嫌いやったら白虎に居ない言ってた。
嫌い?って聞いてないのに。
気のせいかな?
もしかしたら、そう質問してたのかも。
うちの勘違い?
「ゆいさーん、イカゲソ半額にしてもらいましたっ」
「よかったねー」
「やしこんなに買っちゃいましたよ!!!」
「買いすぎやろ」
ま、いっか。
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