「寿さん…!!!」
「龍、蓮と紫織も」
病院に着いて、座っていた寿さんに声を掛ける。
その表情はいつもの寿さんじゃなくて。
「ゆいっ…!!!ゆいは?!」
「……………」
「寿くんってば!!!」
嫌な予感がする。
大丈夫、ゆいさんは今まで事故っても元気やったから。
あの人反射神経いいから、きっと今回も大丈夫。
「意識不明の、重体やって」
廊下に響き渡る寿さんの声。
と、泣き叫ぶ紫織の声。
蓮は廊下にあるソファーに座り込んで。
俺は、立ち尽くすしか出来ない。
気付かなかった、ここは手術室の前。
赤いランプが光、扉の向こうにはゆいさんがいる。
「寿!!!」
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