「言われなくても帰るわボケェ!!!」 ベッドから降りて、部屋を後にする。 最後に英寿くんを見たけど、さっきと何も変わらない。 引き止めて欲しかった。 でも、引き止めてはくれなかった。 足袋を履いて、玄関から外に出て。 強い風が吹いて、特攻服が揺れた。 「…ふざけんな」 空を見上げれば、綺麗な星空。 なんで。 どうして。 いつもいつも星空。 笑いかけてくれる龍。 優しく見守ってくれる英寿くん。 二人は、もう戻ってくれない。 聞いて欲しい。 誰でもいいから。 「雄大、くん」 .