「ここ、」 「はよ足袋脱げ」 着いた場所は英寿くんの住む家。 一度も来たことは無かったけど。 確かに表札には和泉、と書かれている。 言われた通り足袋を脱いで中に入った。 「お父さんは…?」 「今服役中」 「あ、」 やば、聞いたらあかんこと聞いてしまった。 けど英寿くんは気にせず寝室らしきところに入っていって。 家は真っ暗。 居間にはお酒の空き缶や使ったらしきお皿などなど。 「…………、」 壁には沢山の穴。 掛ける言葉も見つからず。 大人しく英寿くんのいる寝室に入った。 .