「…いって、」 英寿くんの言葉に、龍はバイクを支えにゆっくりと立ち上がる。 頬は赤い。 髪も崩れていて。 「いきなり殴るなんて、酷いっすね」 でも、目は冷酷。 完全に立ち上がった龍は少し見上げ、英寿くんを睨み返す。 隊員達は青い顔。 それは私も同じ。 「ゆい、雄大んとこ行け」 「嫌や…!!!」 「早く」 「でも!!!」 「雄大、頼む」 「はいはい」 「ちょ…!!!離して!!!」 逆に背後から雄大くんに体を引っ張られてしまって。 暴れても、雄大くんは離してくれない。 二人が、遠い。 .