「総長んちわっす!!!」
「んー」
いつも暴走を始める、街の歩道側。
夜中なので車が少なく、歩道と車道の一車線を占領していて。
「結構皆集まった?」
「蓮さんだけっすね、後は」
「ん、了解」
バイクを適当に止め、近くに座り込む。
タバコに火をつけ、ぼーっと辺りを見回した。
蓮だけってことは龍はもう来ている。
実際あそこにいる赤い特攻服が視界に入るのだから。
「蓮何やってんねんアイツ!!!」
「なんか彼女さんとデートとか、」
「はぁ?!」
目に写る龍と、目が合うことはない。
私がここにいるって知ってると思うけど。
近いのに遠い。
泣きたいけど、泣いてはいけない。
辛いわ、本間。
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