「はぁー…」 ため息を零しながら、中庭からバイクを取り出す。 跨り、鍵を指し込んで。 こんなに嫌な暴走があっていいのだろうか。 総長じゃなかったら絶対行ってないし。 「英寿くん、今日は恨むで」 総長に指名してくれたのは嬉しいけど。 今日だけは嫌いにならせて下さい。 ハンドルを回し、風を切る。 冷たい風が髪と特攻服を揺らして。 もし龍にまた名字で呼ばれたら。 、なんて考えるだけで怖い。 .