聞こえたのは龍の声。 聞こえたのは明らかに違う呼び名。 「龍?」 紫織は隣で目を見開いてる。 隊員達も同じ表情で。 今、なんて呼ばれた? 華風さん? なんでゆいさん、じゃないん? 「あー、そういえば今週末暴走っすねー」 「龍?」 「俺ちょっと用事で迎えに行けないんで、」 「何言って、」 「華風さん、誰かに迎えに来て貰って下さい」 先ほどと打って変わっての笑顔。 いつもの龍。 いつもの龍なのに。 「じゃ、お疲れっす」 こんな龍、知らない。 .