「はい、ココア」 「ありがとう」 購買でココアを買ってもらい、今はいつものベンチ。 昼休みが始まったばかりだけど、今日は人が少ない気がする。 やっぱり外は寒い。 でもココアが暖かいから、苦じゃない。 「もう十月中旬やもんねー」 「うん、」 「秋真っ盛りやで?」 「そうやね」 心配そうに私を見る紫織。 私の視線は、何処にも向いてない。 「ゆい、」 「んー?」 「あれっ!!!」 突然肩を揺さぶられ、紫織は何処かを指差して。 私は目を見開いた。 「…ー龍」 .