茜色の光が降り注ぐ。 空を見れば、遠くの方はもう暗くて。 本間、日落ちるの早いな。 「そっか、そうやんな」 「うん、」 「毎日告られて時間ないのにわざわざありがとう」 「いえいえ」 「じゃあ、バイバイ」 背を向けて歩いて行く男の子は、それはそれはスッキリした笑顔。 話が終わり、私はやっと溜め息を零して。 まぁさっぱり終わってよかった。 しつこい人とかおるし。 鞄を肩に持ち替えて、私も着た道を戻ろうとした。 けどそれは、 「毎日、告られてたんすねー」 出来なかった。 .