「凄いねーっ、ゆいのモテモテ!!!」


「嬉しくない」


「やっぱ応援団長パワーっ?」


「……………」


「まぁゆいも元々モテてたもんねっ!!!」


「そんなことないし」


「…その鈍感は健全ですか」







何故か苦笑いの紫織から視線を変えて、椅子に座り込む。

購買で買ったジュースを一口飲んで。




十月上旬。

秋真っ盛り。







「まぁでもほら、ゆいって最近近付きやすくなったしさーっ」


「……………」


「それで皆一気に告りに来てんねんてっ」


「えー…」







確かに最近近寄るなオーラ出してないけれども。

もっかい出そうかな。





あ、出し方忘れてるわ。







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