結局、謎のメールに
返信を返さないまま
あたしは
溜まり場へと向かった




すでにいつものメンバーが
集まっていて

楽しそうに騒いでいた






…あ、翔君もいる


さっきのメール
何だったのか
聞いてみようかな…?



でも、機嫌
悪かっただけだよね?



しばらく考えて
立っていると



「紅葉っ♪」






―…いつもの翔君だ。






「やっぱ紅葉って
支度遅いよ~っ」



彩さんの冗談混じりな
台詞に、翔君が答える。


「とろいんだよこいつ笑」


……………。


「悪かったねっ 」





「「冗談だよ~笑」」













本当に、いつも通りの会話。

なんの変哲もない

ただの日常。






「ぁっもう10時じゃん
俺さ明日野球の
朝練6時からなんだ汗
だからもうかえるわ」





「そーか。
じゃまた明日なっ」




出会った頃の
黒髪の面影は全くなく


赤髪の剃り込みを入れた

悠太君が言った。




翔「…お前もたまには来いよ」


悠「はっ!?笑 あり得ねーし」

翔「みんな呆れてたぞ」


悠「だろうねえ笑」


翔「俺は真面目に
  言ってんだぞ!!!!」


悠「俺だって真面目だぞーう?

 い・か・な・いって
いってんだよ」


翔「悠太…いつから
 そんな変わったんだよ…」


悠「……さぁ」




翔「………ッテメェ!!!!」




翔君は、悠太君の胸ぐらを
掴んで殴った。




悠「いってぇな!
 なにすんだよ!」




悠太君も
殴り返そうとしたが、



泰典くんと和也君に
止められた。