男子はずっとその様子を見ていた。 一人、女子の中での例外…白菜も黙ってその騒動を見ていた。 私は確信していた。 皆の輪の中に戻れたんだ、と。 もし、あたしのその確信通りならば、 祐志君のせいだとはいえ、睨んでる先輩呼ばわりされて恥かかされた挙句、あたしよりブサイク宣言されて… 朋子のプライドに傷をつけたあたしを輪の中に戻してくれたのならば、 いつも何かと文句を言っている対象である白菜は、 もう輪に入ってるはずじゃないか――――ってことに。