花の咲く教室




「…少しは、仕事、したらどう?それとも…すでに喋り過ぎてお疲れ?」



「…!?はぁ!?」



聞こえてきた朋子の声に振り返った。



あたしをかばってくれたのは






―――――白菜だった。





「何言ってんの…。」



イライラとしている朋子。周りの子たちは白菜の恐いオーラに怖気づいている。



怖気づいていないのはどうやら朋子くらいだ。



「仕事してないで喋ってるばっかり。しかも悪口ばっかり。
メイドカフェしたいって言ったのはそっちでしょ?
…そんなことして、楽しい?
人を馬鹿にしてて楽しい?」



朋子は黙っていた。



っていうか、絶対反論できない。



もし、「楽しい」といえば、朋子は人間として最低となり、「楽しくない」ならばそういうことは辞めろという話になる。



だから、答えられないのだ。



「…答えられないなら、あたしは、おしまい。」



そう言って白菜はエプロンを外した。