『てか、うちらもうアラサーだよ?28って三十路に片足突っ込んでるようなもんだよ?』

リカが言う。

『まだ28!最近は結婚年齢上がってるじゃん!全然焦ってないもん。』

反論するあたし。


『ちょっとは焦りな……うっ…』

言いかけて口元に手を当てるリカ。

『リカ?大丈夫?まさか、おめでた?』

『まぁね。安定期までは言わないつもりだったんだけど…実は流産経験してるから。』


えっ?

全然知らなかった。

リカはいつもあたしの話を聞いてくれる。

あたしは…


『まっ!バレたから言うけど、これでもあたしだって悩みはあるんだよねぇー流産2回経験してるから。』

あたし

何にも知らずに…


『リカごめん』

何故か涙が止まらなかった。

『何泣いてんの?もう!』