「そしたら、高校の入学式で、その子を見かけた。名前がわかっただけで、やたら嬉しかった。北田ルカさん!もう一度言うけど、俺と付き合ってください!あん時は勝手に知ってて親近感?つーの?勢いで告っちゃったけど、そっちにしたら、初対面だし、驚き隠せねぇーよな。俺なら、戸惑う。」


ルキは

ひとりで

うなずきながら

納得してる。



「返事。。。急がないから。」




森崎ルキ

あたし

初対面じゃない。



中学の卒業式の後

あたしの

定位置にいた先客。

あれは

あなただった。



リカに

忠告受けて

考えてたら

気づいた。



あの人は

ルキだった。


夕陽に

照らされた

あなたの横顔が

やけに

キレイで

みとれてた。


一目惚れに

近かったと思う。