「それでね、昨日。タケルちゃんが帰った後でね、マリーちゃんが滑車で遊んでて落っこちちゃったの!
そしたらマリーちゃんね…。」
「ああ…。」
学校の帰り道、いつものように『マリア&マリー』の話をする綾香の話を聞いていた。
いつも一緒にいる俺達の会話は、俺がいない間の『ハムスター』の話ばかりだった。
「そしたらマリーちゃん、最初はビックリしてたのに何事も無かったみたいに滑車で遊びだしたの。」
「動物は意外に頑丈だからな。」
俺は綾香の話に笑う。
「そうなの?」
綾香はビックリしたように俺の顔を見る。