九の介はゆっくり話し始めた。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 僕ら三人は幼なじみだったんだよ。 僕の家、夢羽ん家、理介の家ってゆー並びだった。 三人生まれたときから一緒。 途中、引っ越してきた中の介も加わったりはしたけど 夢羽は男ばかりに囲まれて 育ってた。 その頃はみんな貧乏だったけど幸せだった。 でも、夢羽は美人だからモテた。 三人の男で毎日取り合いだったんだよ? 夢羽はそんなこと気づいとなかったけど…