「王子、起きてください。」
クランは、ベージュのブランケットに包まっている人を軽く小突く。

「…う~ん??」
「朝ですよ、朝ごはん食べたくないんですか。早く起きないと飯抜きですよ。」
「んっ、王子に対する発言かぁ飯抜きとかそいう脅迫に似た言動謹むべきだー」
クランは、軽く腹をたてながら今度は軽く平手打ち叩く。
「シーツ洗いたいんですよ。早く起きてくださーい。」
そして揺らす。
「持ってくればよいではないかー。」


「「家事をする身になれぇぇ!この甘ったれが!!」」


王子に対してまた失言…暴言が澄み切った朝に響くのだった。