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みんな寝たみたいだ。
隣の千砂さんも普通に熟睡。
ただおれは……はぁ。
千砂さんと逆サイドのおれの隣に寝ているみかんちゃん。
状況は昨日と変わらない。
妙に可愛らしい声を出しながら抱きついてきた。
今日はこの事態を回避できると思ったが、無理だったようだ。
おれも男だし……全く拒絶する気などない。
あぁ………幸せなんだか、ある意味不幸なんだか……わからない。
しまいに今日はなぜか寝つけない。
少し、外の空気に当たりたいな…
状況が状況だから厳しいんだけど。
みかんちゃん起こしちゃうのは嫌だし。
「先輩……起きてるんですか?」
「ん、あぁ…起こしちゃった?」
「みかんは寝てませんよぅ」
「そっか…おれ、少し外に行きたいんだけど、いいかな?」
「みかんも行きますよぅっ」
「風邪引いちゃうかもしれないでしょ?ちゃんと寝てなよ」
「うぅ…わかりましたぁ」
「ごめんね…んじゃ、少し行ってくるよ。すぐ帰るから」
「わかりましたぁ」
まさか起きてたとは思わなかったな。
とりあえず外に出れるだけ良かった。
おれは宿の前のベンチに腰をかけた。
ほとんど風はないけど、夜だしそれなりに涼しい。
「明日……楽しみだなぁ」
夜空を見上げながらおれは呟いた。
いや、全く星は見当たらないんですけど…ね。
なんかすいません。
……
…………
ただ何も考えずにベンチに座っていた。
基本的におれは1人だったから、こういうふうにしてると落ち着くんだ。
根暗みたいだけど、1人でだらーんとするのも悪くない。
「うーん…気持ちいいなあ」
「そうですねっ!涼しくて、イイ感じです!」
!!!!!?????
おいおい…………
「みかんちゃん……」
