「いやー風が涼しいなあ」
今、おれは部屋に1人だ。
みんなは今頃もガールズトークに花を咲かせているんだろうなぁ。
しかし暇だ。
誰もいないし、さっきみたいに会話が聞こえるわけでもない。
聞こえるのは涼しい風の音だけだ。
「あーうーぴゃーっっ!!!」
あれ?
おれは何を…言ってるんだ?
………
暇なんだな。
奇声まで出ちゃうくらい。
「コンビニ行くかなー…」
……はぁ。
おれは『コンビニに行ってまーす!!ジュースお土産に買ってくるので!』と置き手紙を書いて宿を出た。
……こういう薄暗い道を1人で歩くのも悪くないかな。
やっぱり落ち着く。
外の空気はきれいでおいしいし…
薄い浴衣だから風もほぼダイレクトで肌に当たる。
「あんまだらだらしてっと……風邪引いちゃうかも」
おれは少しペースアップしてコンビニへと向かった。
………
……………
「いらっしゃいませーっ!」
着いたぜコンビニ。
ここに来た最大目標……暇つぶしではなく…本。
あ、エロ本とかじゃないから!
観光のやつ。
もしかしたら温泉町のこと詳しく載ってるのあるかもしれないし。
「…………」
あった!!!
「なんだ……ここ」
つい独り言が………
観光雑誌の穴場コーナーには素晴らしいとしか言えない光景が載っていた。
