皇塔学園☆帰宅部




「いやー風が涼しいなあ」



今、おれは部屋に1人だ。



みんなは今頃もガールズトークに花を咲かせているんだろうなぁ。



しかし暇だ。



誰もいないし、さっきみたいに会話が聞こえるわけでもない。



聞こえるのは涼しい風の音だけだ。



「あーうーぴゃーっっ!!!」



あれ?



おれは何を…言ってるんだ?



………



暇なんだな。



奇声まで出ちゃうくらい。



「コンビニ行くかなー…」



……はぁ。



おれは『コンビニに行ってまーす!!ジュースお土産に買ってくるので!』と置き手紙を書いて宿を出た。



……こういう薄暗い道を1人で歩くのも悪くないかな。



やっぱり落ち着く。



外の空気はきれいでおいしいし…



薄い浴衣だから風もほぼダイレクトで肌に当たる。



「あんまだらだらしてっと……風邪引いちゃうかも」



おれは少しペースアップしてコンビニへと向かった。



………



……………







「いらっしゃいませーっ!」



着いたぜコンビニ。



ここに来た最大目標……暇つぶしではなく…本。



あ、エロ本とかじゃないから!



観光のやつ。



もしかしたら温泉町のこと詳しく載ってるのあるかもしれないし。



「…………」







あった!!!



「なんだ……ここ」



つい独り言が………



観光雑誌の穴場コーナーには素晴らしいとしか言えない光景が載っていた。