途中で団子を食べたり、また他のお土産屋へ行ったりと、とにかく旅行を楽しんでいる。
実際、おれはかなり楽しい。
転入試験が近くなってから高校は毎日サボって独りで引きこもってたから。
なんか、ワイワイするのが久々な気がして、ね。
………
……………
そして相変わらずブラブラしていた。
「……!!!」
おれはあるものを見つけた。
それは…
アイス。
まだ気付いていない皆に言うべきか、否か。
普通ならすぐに伝えるだろう。
だが……
【温泉卵味】
なにこれ!!!!!!!!!?????????
怪しいことこの上ないでしょう。
でも…でも…ある意味気になる。
伝えよう。
好奇心がおれに勝った。
「アイス屋見つけました!」
全員が『おおっ!』となる。
「あっちです」
おれが指差した先。
【温泉卵味】
「「「「………」」」」
「うわぁ!!!!!」
みかんちゃんだけが目をキラキラさせている…が、他のみんなは言葉が出ないようだ。
「い、行きますか?」
おれは絶句している皆に聞く。
言うまでもなく…みかんちゃんは行く気満々だ。
「「「「………」」」」
「他の味もありますよ?多分」
「うーん……」
千砂さんがやけに真剣に考えている。
「みかん、先に行ってますね!!」
「あ、…う……はぁ」
千砂さん、ため息。
いや、皆、ため息。
状況的に、行かざるを得ない。
みかんちゃんを追うように、とぼとぼ歩いて怪しいアイス屋へ向かった。
