みかんちゃんはおれの背中に乗った。
巨大荷物を片手に。
もう片手はみかんちゃんを支える。
お尻タッチ状態でも…にやける暇すらない。
おれはただ宿へ行きたいんだ!!!!!
「みかんちゃん?落ちないようにね?じゃあ行くよ」
「よろしくですぅ」
そしておれはみかんちゃんをおんぶして千砂さん達のあとを歩いて追う。
デッドゾーンってやつか?
突然疲れをほとんど感じなくなった。
足が軽い。
いや…体が軽い。
空気のように。
そしておれはとにかく歩き続ける。
「見えてきましたよ?先輩」
「そうだね…もうちょっとだから、我慢してね?」
みかんちゃんの指摘の通り……宿が見える。
千砂さん達はすでに宿の前に立っていた。
正確には千砂さんだけが立っていて、残り3人は座り込んでいた。
………
………………
「着いたああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
おれはみかんちゃんを下ろしてから叫んだ。
もう…ただ叫んだ。
「ありがとうございました!」
「あぁ気にしなくていいよ。宿で休もっか」
かくして宿に全員無事到着。
おれもミッション達成。
「じゃあ入るぞ」
『はーい!!!』
ここから真の温泉旅行の始まりだ!!!
