空の彼方へ2

「いいから!俺について来い!」


グレイスはその少年に無理矢理町を歩かされる。


「お前…見ない種族だな…俺はハゥディ、よろしくな」


「あ、ああよろしく、俺は…グレイス…」


ハゥディは町のあちこちをグレイスに紹介する。


次第にグレイスはハゥディといると楽しく感じ、ふたりはもう友達のように仲良くなった。


「へぇ〜お前ラナ族っていう族なんだ」


ハゥディは歩きながらグレイスに聞く。


「ああ…あんまり知られていない族だからな」


「ま、族が違うとか関係ねぇし、今日からお前は俺の仲間だ」



そう言い、ハゥディはグレイスの肩をポンと叩く。


「そうか…?ありがとう」


グレイスは微笑む。