空の彼方へ2

「…どうして…?」


リリアはグレイスを見る。

「…少し…話は長くなるが…いいか?」


「…ああ…」


―ヤバい…唇が震えている…―


それでもグレイスは気持ちを落ち着かせ、リリアに言った。


「ハゥディは人間で初めての友人だった…」


「それなのに…どうしてそんな…まさか…右腕が暴走したのか…?」


「いや違う…これは……俺の…」


「話は聞いてやる…」


リリアはグレイスに近づく。



「あれは…俺がまだ14歳の頃…」