空の彼方へ2

「ここは…?」


「ラナ族の村だ」


突然声が聞こえたので辺りを見回すとそこには18くらいだろうか…自分よりも歳上の男がいた。綺麗なエメラルドグリーンの長い髪を後ろにまとめている。


「あんたは?」


「俺はグレイスだ…」


「グレイスかぁ、あ、あんたラナ族だろ?本当だ!首に変なのつけてて耳が尖ってる」


するとグレイスはリリアをじろりと睨んだ。


「我々の種族をそう言うでない」