先生さまはキスで繋ぐ

「ていうか、うちの副担任って誰だっけ?」


 円華は気になったらしく、ゴソゴソとカバンからプリントを出した。


新学期にもらった教師の担当表。まだ持ってたんだ。


「……んっと、北口北口……ああ、なんだ、副担任じゃん。うちのクラスの副担任。知らなかったー」


「うそ!?」


 私は円華からプリントをひったくる。


「なんでそんなに驚くかなー」


「ゲッ、まじだ!」


 関係ないじゃん、と思っていたのに、まさかの副担任だったのか。


 それは……なんというか、わりと面倒くさい。


「ハルカー、1限目リスニング教室に移動だって。行くよ」


「え、そうなの!?」


「いや、さっき北口が連絡してたじゃん。……聞いてなかったの?」


「まったく」


「北口にみとれてたー?」