あたしには…出来そうにないよ。 一度は笑いかけてくれたんだもん……忘れられないんだ。 「考えて、みる。」 とりあえずそう言っておいたけど… 話が終わり、いいところで鳴り響いたチャイム。 アキも自分の席に戻っていった。 翼くん…… 朝、駅で見た翼くんの ちょっと悲しそうに揺れていた瞳が 初めてみるような表情が 瞼の裏から消えない。 思い出すたびに心の奥の方が痛くなる。 「……はぁ…」 きっと授業に集中出来ないだろうな… そう思って頬杖をついた。 .