分からないんだよ。
翼くんが……分からない。
「あたしが話すことなんかないよ!! 翼くんの方こそ話すことがあるんじゃないの!?
いつも無口で、無表情で…ただでさえわかんないのに…
言ってくれなきゃ、言葉にしてくれなきゃわかんないよ!!!」
つい大きくなった声。
ふと見た翼くんの瞳は、困ったように揺れていて。
言いたいことは言ったはずなのに、どこかモヤモヤしたまま…
その所為で、余計に泣きたくなった。
さっきの言葉…もしかしたら翼くんを傷つけたかな?
……もう、あたしのことなんかどうでもよくなったかな…?
.

