「ただ……」
「ただ?」
続きが気になって聞き返す。
アキはニヤリと不適に笑った。
「ただ、アンタのカレシくんがねー?」
「へ?」
あたしのカレシ……翼くん?
翼くんがどうかしたの?
それを聞こうと身を乗り出すと………
「ご注文はお決まりですか?」
頭上から、聞き慣れた声。
ドクンと動揺し始める心臓。
身体中が騒ぎ出してる…
「ぁ…は、はい。」
メニューに視線を落としたまま、顔が上げられない。
だって、なんだかくすぐったくて。
「あたしミートソーススパゲッティっ。ハルヒは?」
「へ!?」
翼くんのことばっかり気にしてて、全然決めてなかった。
「ぁ、えっと……」
「おすすめは、こちらのビーフシチューになりますが。」
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