「なに、行かねぇの?」


「っ!!行く行く!!!」



頭をコツンと叩かれ我に返る。

危ない危ない…


またトリップしてたよ…



「いいなぁー、羨ましいー」

「てか北原くんの笑顔初めてみたしぃ!!」



騒ぎ出す女の子たち。

いつの間にかバレてしまっていたあたしたちの関係。


…まぁ、毎日迎えに来てくれてたら誰でも気付くか。



秘密にしてたわけでもないし。



「じゃ…また明日!!」



目がハートになってるクラスメイトにサヨナラを言って、翼くんと並んで教室を出た。


今だに一緒に歩くの緊張する…




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