COOL LOVER



思わず、前を歩く翼くんの背中に抱きついた。



ギュッ と力を入れると、翼くんがため息をついたのがわかった。




ため息つかれるなんて

どうなんだろう。



あたしやっぱり、好かれてないのかな。



でも

今はそれでもいいや。




「……翼くん。」


「…ん?」


「嬉しかった」


「……」


「さっきの女の子たちと花火しちゃうかと思った。
断ってくれて…性格悪いかもしれないけど、嬉しかった。」




相づちも、なんの反応もないけど


そのかわりにあたしが話せばいい。



翼くんの足りない言葉を

あたしが補えばいいんだよね…?





.