巾着を開き、アキからもらったストロベリーチョコレートを口に放り込んだ。
じわっ と甘い味が、口の中に広がっていく。
……………よしっ!!!
巾着と線香花火を持ったまま、あたしは翼くんに向かって走った。
浴衣だから、あんまり早くはないけど。
それでも……
近くにいたかったから。
女の子たちの顔が確認できる位置までくると、翼くんの声が聞こえてきた。
「いいよ」
「っ…え?」
いいよ
あたしは耳を疑った。
女の子たちになんて言われたか知らないけど
いいよ ってことは……
あたしにとって、よくないことだ。
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