アキが社会人の人と付き合っていたのは知っていた。
だからこそ、アキを大切にしてくれると思ったのに……
「アキ、ごめんね…話も聞いてあげられなかった…」
「ハルヒ……あたしね。
今、電話したんだ。直輝さんに。」
俯いていたアキが、パッと顔を上げて微笑んだ。
無理矢理笑ってるみたいで痛々しいけど……何かを決意した、強い表情。
「別れてくださいって、言ったの。」
「……!!」
涙が出ないように、唇を噛み締めるアキを見て
『絶対に幸せになってほしい』
と思った。
こんなにいい女なんだから…早く大切にしてくれる人に出会って……
.

