あたし達は、保健室を出て、野球部のグランドに行った。

「おーい。新マネジだぞー。」

50人くらいの野球部員が、一斉にあたし達を見た。

「「「よっしゃー!!」」」

や…喜びすぎでしょ…

野球部員の先輩が、あたしに歩み寄ってきた。

「へ~、可愛いね~(^^)
名前なんて言うの?」

うわっ…チャラそう…

「斉藤 愛美です。」

「名前も可愛いね~♥」

そいつはメッチャデレデレ…

ま、最悪な人ではなさそう。

「愛美。」

孝介は、あたしの肩を掴んできた。

「なに?」


「仕事…教えてやる。」